休職 収入 傷病手当金 

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「うつ病」になり治療に専念するため休職するケースがあります。そうなった場合の収入、傷病手当金、について書きたいと思います。

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「休職」しての療養は、勤務しながらの通院治療に比べ、より治療に専念できる利点があります。仕事で強いストレスを受けながらの勤務は心理的、体力的に大変辛いものです。また、「うつ病」で抗うつ剤を服用しながらの仕事は、記憶力・判断力が大幅に落ちますので、ミスの誘発を招きます。

勤務しながら療養を受ける方も多数いますが、症状がひどい場合は仕事そのものができなくなります。その場合は、「休職」をして療養に専念します。

 

私自身も仕事が全く手につかなくなり、休職せざるを得なくなりました。その時の体験を含めてお話いたします。

 

 

 

 

 

 

 

休職する際の収入について

 

■ まずは有給休暇を使って休む

まず、有給休暇がたまっている場合は有給休暇を消化して休職します。もちろん医師の診断書が必要になります。

「通常の有給休暇」の消化後は、こうした病気・けがの時のために、通常の有給休暇とは別に「過去の未消化分の有給休暇」をある上限まで積み立てた、「積立有給」がありますので、そちらの消化をします。(積立有給の有無や使用条件については会社により運用・社内規定が異なりますので、勤務先へ確認が必要です。)

 

 

 

 

 

 

※尚、有給休暇を全部消化するのか、10日程(任意)残して、あとで説明する「傷病手当金」を受給するのか、会社の人事担当者に確認・相談してください。

理由は、復職した際に有給休暇を全部消化してしまった状態ですと、年末年始の休みや風邪等で休みたい時に有給休暇でなく、「欠勤扱い」となりますので注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

尚、お金の問題になりますので会社とのやり取りは、できれば「メールで残しておく」方が良いでしょう。(後で、言った言わないというトラブルを防ぐため)

 

 

○ 有給休暇中の収入について

有給休暇中の収入については、残業代等を除いた通常の固定給部分から、社会保険料、税金、その他の控除分を差し引いた通常の給料の満額分がもらえます。

 

 

 

 

 

 

 

■ 傷病手当金をもらいながら休む

上記の有給休暇を消化しても病気で休職する場合は、ある条件を満たしている場合、申請により「健康保険組合」から「傷病手当金」が給付されます。尚、被保険者のみが対象となります。(自営業者等が加入する国民健康保険は対象外です。)

 

○ 傷病手当金の申請の方法

「健康保険傷病手当金支給申請書」の被保険者記入欄(本人が記入)、医師の意見書欄(主治医が記入)を記入した後、会社(人事担当者)へ提出します。会社が事業主証明欄を記入後、会社から健康保険組合に提出されます。

本人⇒主治医⇒会社(人事)⇒健康保険組合

 

 ・ 「健康保険傷病手当金支給申請書」のフォーマットについては、会社独自のものがあると思いますので、会社の人事担当者に聞いて郵送してもらいましょう。

 

・ 申請期間は任意で可能ですが、1ヵ月単位で申請するのがいいでしょう。

  例: 申請期間(前月分) 4/1~4/30  会社への提出日 5/10

  会社にもよりますが、上記のパターンですと給料日である5/25に振り込まれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○ 傷病手当金の給付条件

・ 業務外の病気やケガで療養中であること。

業務上や通勤途上での病気やケガは労働災害保険の給付対象になりますので、労働基準監督署に相談してください。

 

・ 療養のための労務不能であること。

労務不能とは被保険者が今まで従事している業務ができない状態のことで、労務不能であるか否かは、医師の意見及び被保険者の業務内容やその他の諸条件を考慮して判断します。

 

・ 4日以上仕事を休んでいる事。

療養のために仕事を休み始めた日から連続した3日間(待機期間)を除いて、4日目から支給対象です。

 

・ 給与の支払いがない事。

ただし、給与が一部だけ支給されている場合は、傷病手当金から給与支給分を減額して支給されます。

 

 

 

 

 

 

 

○ 傷病手当金の支給額はいくらもらえるか

・ 1日当たりの金額:【支給開始日の以前12か月間の各標準報酬月額を平均した額】(※)÷30日×(2/3)

  (支給開始日とは、一番最初に傷病手当金が支給された日のことです。)

 

(※)支給開始日の以前の期間が12か月に満たない場合は、

・ 支給開始日の属する月以前の継続した各月の標準報酬月額の平均額

・ 28万円(当該年度の前年度9月30日における全被保険者の同月の標準報酬月額を平均した額)を比べて少ない方の額を使用して計算します。

 

「標準報酬月額」の2/3の額より、社会保険料(健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料)と住民税と従来より給与から控除されていたものが引かれます。(所得税は0円です。)

 

 

 

 

 

 

 

○ 傷病手当金はいつまで受けられるか

同一の傷病について、支給を開始した日から最長1年6ヵ月です。

(暦の上で計算した期間であって、実際に受給した期間ではありません。例えば、復職し受給していない期間があっても、受給開始日から1年6ヵ月後に受給期間が満了します。)

 

 

 

 

 

 

 

 

○ 傷病手当金を支給されていても、なお、療養に長期間かかりそうな場合は「障害年金の申請」をします。

 

「障害年金の申請手続き」は「傷病手当金」をもらい始めてから、1年経過したら書類を出せる状態にするのが良いでしょう。

申請手続きには、色々な書類と確認が必要です。また、申請受付をしてもらってから、実際に「受給審査」を経て、結果が出るまで3カ月ほどかかり、実際に指定口座に入金になるまでは、結果が出てから50日ほどかかります。